菅江真澄未発見本


菅江真澄未発見本

小町の寒泉
浦の梅園
【日記】
 文化6年(1809)春、八郎潟周辺を巡遊した。書名は《ひなの遊び》序文、《軒の山吹》5月分などにも引用が見られる。
花の真阪路
【日記】
 書名は《ひなの遊び》の序文に見られ、それから察して文化6年(1809)春頃に八郎潟沿岸の真坂付近を巡った日記とされる。
久保田のおしね

【日記】

文化8年(1811)夏、久保田に住むようになった頃の日記。

軒の山吹》に書名あり。

おもの浦風

【日記】

 文化9年(1812)夏ごろ。

書名は《月のおろちね》冒頭にみえる。

土崎港の今昔の物語を集めたと記している。

千枝の桜

【日記】

 文化9年(1812)春。

書名は《月のおろちね》に記されている。

久保田周辺の桜花を見て歩き、安彦山の浮島の図絵を載せた日記らしい。

あさひ川

【日記】

 文化10年(1813)春。

秋田の町中を流れる旭川の源をたずねて、流域の村々を巡った。

書名は《花の出羽路 秋田郡》にみえる。

おがたのさと

【図絵集】

 文化10年(1813)ごろ。

南秋田郡八郎潟付近を巡遊した日記らしく、書名は《新古祝甕品類の図》にみえる。

駒形日記
霧の高松

【日記】

 文化11年(1814)9月。

書名は《雪の出羽路 雄勝郡》にある。

高松川沿いの各村から川原毛温泉の辺を歩いた。

椎の葉日記

【日記】

 文化11年(1814)9月~10月。

雄勝郡皆瀬村川向から皆瀬川沿いに桂沢・大湯の沢の辺を書いた日記。

書名は《雪の出羽路 雄勝郡》にみえる。

社日の日記

【日記】

 文化11年(1814)頃。

書名は《桜がり》下巻『おくみやざくら』にある。 雄勝郡の奥宮山を巡遊した日記とされる。

ひなの文車

 文政5年(1822)5月。

他の人の日記から写本とされる。

花のちり塚

 文政5年(1822)ごろ。

筆のしがらみ》のなかに4丁だけが残っている。「花のちり塚、うかれ女など、女の詠歌どもあり」

杜の下陰

 文政6年(1823)頃?

各地の神社に関する記事を収集したものとされ、書名は《花の真寒泉》《筆のまにまに》第4巻や《風の落葉》などにみえる。

桜がり(上巻)

上下巻あるうちの上巻のみ未発見。

該当記事参照

世々のふる塚

碑文を集めた一巻だが真澄の在世中に紛失。書名は《月の出羽路 仙北郡》に見られ、《風の落葉》に草稿が見られる。

筆の山口
風の落葉(第5巻)

全6巻のうち第5巻のみ未発見。

該当記事参照

凡国風土記

【図絵集】

 諸国で見聞した民具をまとめた図誌だとされる。《凡国異器》または《凡国奇器》というよく似たタイトルの著作があるが後年、これらの民俗図を総合したのが当著作という。


 他、未発表、年次不明本多数。必要に応じて追記していきます。


◆収録資料

  • 菅江真澄全集/菅江真澄著 内田武志・宮本常一翻訳
  • 菅江真澄遊覧記第5巻(目録)/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳
  • 栗盛記念図書館 菅江真澄著作集

最終更新:2024/4/22