· 

小町塚(芍薬塚)

こまちづか(しゃくやくづか)

湯沢市小野字桐の木田

  • 知名度:★★★★
  • 難易度:★
  • 芍薬の花:★★★★★

△見出しをクリックするとテキストが展開されます。

花の色は、うつりにけりな いたづらに

わが身世にふる ながめせしまに

(小野小町)

 平安時代の歌人、小野小町に想いを寄せた深草少将が小町へ贈った

芍薬を植えた場所とされ、『芍薬塚』と呼ばれる。

後に小町堂が建立され、老朽化のため近年、現在のお堂に建て替えられた。

小野小町と芍薬

 小町に想いを寄せていた深草少将は、京を去った小町を追って出羽に東下りをした。
深草少将は小町への想いを遂げるため、日に1本ずつ芍薬の花がを植えた。
 
 やがて小町が少将の想いに報いる前に亡くなった少将を悼み『芍薬塚』を建てた。
幼い頃から小町の周りには芍薬の花が咲いていた。
これは昔から99本あって、花の色は薄紅で、普通の芍薬とは少々異なるという。

関連:百夜通い

伝説・雨乞い小町

 芍薬の枝葉をほんのわずか折っても、たちまちに空が曇りやがて雨が降ると伝わる。
 
 江戸時代、秋田藩家老で俳諧師の梅津其雫(本名・梅津半右衛門忠昭)が、この芍薬塚を訪れ、
村人の制止も聞かず花を三枝折ってしまった。
すると晴天に雲が差し込み、瞬く間に雨に濡れ帰ったという。

菅江真澄の道
  • 来訪:天明5年(1785)4月14日
  • 年齢:32歳
  • 書名:粉本稿、小野のふるさと、雪の出羽時雄勝郡
  • 形式:スケッチ、日記
  • 内容:
    ≪粉本稿≫スケッチする。
    ≪小野のふるさと≫芍薬塚の様子を記録する。
    ≪雪の出羽時雄勝郡≫雨乞い小町の伝説を詳しく記録する。
  • 石碑:031

 ここを最初に取材した頃、ついでに岩屋堂(小町が晩年を過ごした所)にも行こうと、

場所の位置を小町塚のとなりの資料館にお聞きしたのですが、

店主の方が、

「あ、じゃあお客様のお名前とご住所をお聞きしてもよろしいですか?」

ってんで、

「え?どうして?」

って聞き返すと、

「いやあ、そこ最近熊が出ますから」

 

ああ、万が一にってことね。

お気遣いありがたいことです(幸い熊は出ませんでした)。

 

小町堂隣の小野小町資料館も充実してますので来館をオススメします。

 


アクセス

  • 駐車場:あり
  • 案内板:あり
  • 備考:堂の手前の駐車場は白線が敷かれてないので少々境界が分かりにくい。
    隣のレストラン・小町園か、道の駅おがちに停めるのも良し。

6月の小町まつりが行われる頃は
芍薬が小野地域全体に植えられていて見頃ですよ。

関連

  • 小町まつり
  • 小野小町の遺跡
参考文献
  • 菅江真澄大全集
  • 真澄紀行/菅江真澄資料センター
  • 菅江真澄読本 第1巻/田口昌樹
  • 菅江真澄遊覧記 第1巻・第5巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一編訳
  • 小野小町●おののこまち/文=「小町の国」編 絵=金子義償
  • 各種説明板