本荘街道


本荘街道

【ほんじょうかいどう】

【インフラ】

該当道路:国道107号線
該当道路:国道107号線

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旧本荘街道(横手市雄物川町)
旧本荘街道(横手市雄物川町)
 羽州街道の湯沢から西馬音内、大沢、老方等を経て、羽州浜街道の本荘に至る脇街道で、両街道をつなぐ最も重要な内陸横断道路であった。
参勤交代路や幕府巡見使のルートとしても使われたので『殿様街道』とも呼ばれた。
 国道107号線の整備にともなって年々改修が行われ、現在当時の面影を残しているのは大沢口御番所跡(坂の下)付近から大沢上(石抜)に至る『北側の裏道』約1キロほどである。
冬期間は通行止め(というか除雪されない)。
大沢口境目御番所跡
碑は昭和39年(1964)の建立
碑は昭和39年(1964)の建立

 秋田領と矢島領の境目に置かれていた番所。

 御番所には藩の家老・梅津家の組下である角間川の給人が2名ずつ、10日交代で常駐し地元の下役を加えて出入国者の『通行改め』をした。

 史跡の台上の大石は道路整備中に発見され、番所の沓脱石であったという。

国道107号をはさんだ前方の平地はかっての番所屋敷であった。

アンサ峠
アンサ峠(安台長根)
アンサ峠(安台長根)

 『安台長根』ともいう。

大沢口御番所から旧本荘街道を通り老方までの長根(約13㎞)を指す。

参勤交代路でもあり、秋田・矢島領の藩境には領界碑が建つ。

熊谷新右衛門《秋田日記》と古川古松軒《東遊雑記》の両著に、険しい山道と記されている。


関連リンク

◆参考文献
・東北の街道-道の文化史いまむかし-

/渡辺信夫/無明舎出版

・各種説明板


最終更新:2024/3/4