ハタハタ


ハタハタ

【はたはた】

【自然、魚】

画:ささきゑびす
画:ささきゑびす

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【霹靂神(ハタタガミ)】

 「鰰」と漢字に書き、冬の到来を告げる雷鳴と共にハタハタはやって来る。佐竹氏の藩政時代よりハタハタ漁は拡大するが、安東氏の頃から鰰は年貢の対象だった。

主にブリコの部分を食すが某超神はブリコガンでホジナシを一掃する。


【船川港の鰰漁】

 船川でのハタハタ漁は、毎年10月の頃、沖で雷が鳴ると魚集(いわつめ)と称し、漁待(とりまつ)といって網曳き漁に取り掛かる。

菅江真澄は漁の様子を過去に見た津軽の鱈漁と比較して記録した(『男鹿の秋風』)。

ブリコは漢字で「雷子」と書く。


【八森のハタハタ漁】

 鰰の網曳きすとて、こゝらの小舟こぎ出て、もれにあれたる磯の大濤(おおなみ)のなかをやすげに乗りあるく。

 この岩楯のうらうらかけてもとも多ければ、これを飽田の雄鹿鰰、八森神魚といえり。

《雪の道奥雪の出羽路》



関連リンク
  • 佐竹氏

◆参考文献

・菅江真澄全集

・菅江真澄遊覧記第4、5巻

/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳

国立国会図書館デジタルコレクション

・秋田叢書 巻

・真澄紀行/菅江真澄資料センター
・各種説明板


最終更新:2024/3/7